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薬局のマネジメントも第三世代へ | 狭間研至コラムVol.3 PHBDesign株式会社

自分が小さな頃の実家の薬局と、医師になってから一般的になってきたいわゆる「調剤薬局」は根本的に違うな、と思ったのが今から17年ぐらい前のことになります。

一番違ったのは、立地と収益構造でした。私の実家の薬局は、町の小さな商店街もどきの中にありましたが、両隣は空き地とスナックでした。でも、医師になってから知った薬局は、医療機関に隣接して作られていました。また、私の実家の薬局は、収益の全てがOTC医薬品や化粧品、医薬部外品といったもので処方箋は応需していませんでした。しかし、「調剤薬局」では、ほぼ100%が処方箋の売上で、OTCなどは無きに等しいものでした。そこで、昔の薬局を第1世代(薬局1.0)、「調剤薬局」を第2世代(薬局2.0)としたわけです。

薬局の世代

こうなると、薬局のやり方すべてを変えなくてはならないよなと感じていました。人材に求めるものも、1.0では商売の能力だったと思います。商品を売るのではなく自分を売れ!的な感じになりますし、店の作りも、商品のラインナップも、はたまた広報戦略や出店戦略も、あくまでも、体調管理に不安や不満がある方にお越し頂き、ご相談・ご納得の上に、自費で商品をお買い求め頂くクロージングまで、いかにスムースにことを運べるのか、ということが重要だったと思います。

一方、2.0では調剤の能力を求めてきたのだと思います。調剤の定義もずいぶんと変わっては来ましたが、基本的には処方箋をチェックして、必要があれば疑義照会を行った後、調剤をして薬を説明と共にお渡しするという業務です。ここでの人材に求めるものは、処方箋を読み解く能力や、正確・迅速に調剤する技術、コミュニケーション力などだったのではないでしょうか。そして、この20年ほどは、このあり方を突き詰めることに薬剤師も、薬局業界も突き進んできたのではないかと思います。

ただ、薬局1.0が無くなっていたように、いずれ薬局2.0も無くなるだろと考えました。永遠に続くビジネスモデルはありませんし、これは自然の摂理でもあります。では第3世代の薬局、すなわち薬局3.0とは何かを考える上においては、現状の薬局の延長上ではなく、地域で求められる機能は何かということを、逆算で見ることが重要だと考えてきました。

薬局のライフサイクル

そういった意味では、薬局2.0も、商店街でくすりや医療雑貨を売るという薬局1.0の延長上にあったのではなく、「医薬分業制度を根付かせる」という国のビジョンから逆算する形で浮き彫りになってきたビジネスモデルであり、薬局のあり方ではないかと思います。では、今、持つべきビジョンは何か?それは、まさに、厚生労働省から2015年に発表された「患者のための薬局ビジョン」にある「門前からかかりつけ、そして地域へ」というものであり、そこからブレイクダウンされた「立地から機能」「対物から対人」「バラバラから1つ」というイメージだと思います。

薬局3.0

さらにそのビジョンの大本である「地域包括ケアシステム」という概念では「住み慣れた地域で最期まで」ということが謳われています。だとすれば、薬局が在宅業務に取り組む意味も、そこで薬剤師がお薬をお運びするまででは済まないということもわかるでしょうし、医療費適正化や医師の働き方改革という流れがあることから考えても、薬局・薬剤師が果たすべき役割も解ってきそうです。

だとすれば、そこで行う薬局の経営、人材の採用・教育・定着への取り組み、周辺の多職種への営業活動や、患者(顧客)への訴求ポイントなども全て変わってきます。まさに、薬局のマネジメントも、2.0から3.0へ移るはずです。言い換えれば「立地依存型対物業務薬局」から「機能依存型対人業務薬局」へと転換するときのドラスティックな変化を、薬局マネジメントを変えることで対応しなければならないということです。

これには、私自身が大変苦労しましたが、なんとか、折り合いを付けることができました。そjの過程や、多くはありませんが得られた結果から重要かつ普遍性が高いと思われる内容がまとまりましたので、「薬局マネジメント3.0」(評言社)という書籍にして出版しました。おかげさまで、この書籍はご好評をいただき、実際にこれに基づくセミナーを開催することになったのが、「薬局マネジメント3.0セミナー」です。現在まで、北海道から沖縄まで、60名を超える薬局経営者や経営幹部の方にご出席いただき、その多くの方が結果を出しておられます。

薬機法改正が見込まれるとともに、調剤報酬制度が大きく変わることも予想される今、私の考えていることをすべてお伝えすべく、11月末から4回シリーズで開催いたします。

薬局マネジメント3.0セミナー 4期

もし、あなたがこれからの薬局マネジメントについてお悩みであれば、是非、受講をご検討下さい。お待ちしております。

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